賃金
仕事の対価としてもらえる賃金。
この賃金にも色々差があります。
最低賃金
賃金といってもいろんな賃金がありますが、その中の一つに「最低賃金」と呼ばれるものがあります。
これはその名の通り最低の賃金を明示したもの。
この賃金未満では人を雇ってはいけませんよというようなものとなっていますね。
誰がそんなことを決めているんだという話になりますが、それは国が決めています。
これは労働者を守るといった意味もある施策の一つなのでしょう。
労働者としては賃金を上げろと思うものでありますが、会社としては上げると経営を圧迫する恐れもあり立場によりイメージも違うものかもしれませんね。
最低賃金引上げ率
そんな最低賃金でありますが、いつも最低賃金は同じというわけではありません。
この賃金は定期的に見直しが行われており、都度変更もかけられています。
令和5年(2023年)10月にもこの最低賃金の改定が行われていました。
最低賃金は都道府県ごとに違っており、その調整額も都道府県ごとに違います。
今回は令和5年10月に行われた最低賃金改定の引き上げ率が低い順に都道府県別ランキングを見ていきたいと思います。
ランキングを作るにあたり最低賃金データが必要となりますが、今回は厚生労働省が公表している令和5年10月のデータを使用しています。
都道府県別最低賃金引上げ率が低いランキング
それではランキングです。
順位 | 都道府県名 | 引上げ率(%) | 最低賃金時間額(円) | 発効年月日 |
1 | 東京 | 3.8 | 1,113 | 令和5年10月1日 |
1 | 神奈川 | 3.8 | 1,112 | 令和5年10月1日 |
3 | 大阪 | 4 | 1,064 | 令和5年10月1日 |
4 | 京都 | 4.1 | 1,008 | 令和5年10月6日 |
5 | 埼玉 | 4.2 | 1,028 | 令和5年10月1日 |
5 | 静岡 | 4.2 | 984 | 令和5年10月1日 |
5 | 愛知 | 4.2 | 1,027 | 令和5年10月1日 |
8 | 北海道 | 4.3 | 960 | 令和5年10月1日 |
8 | 千葉 | 4.3 | 1,026 | 令和5年10月1日 |
8 | 三重 | 4.3 | 973 | 令和5年10月1日 |
8 | 滋賀 | 4.3 | 967 | 令和5年10月1日 |
8 | 兵庫 | 4.3 | 1,001 | 令和5年10月1日 |
8 | 広島 | 4.3 | 970 | 令和5年10月1日 |
14 | 富山 | 4.4 | 948 | 令和5年10月1日 |
14 | 長野 | 4.4 | 948 | 令和5年10月1日 |
14 | 岐阜 | 4.4 | 950 | 令和5年10月1日 |
17 | 宮城 | 4.5 | 923 | 令和5年10月1日 |
17 | 栃木 | 4.5 | 954 | 令和5年10月1日 |
17 | 群馬 | 4.5 | 935 | 令和5年10月5日 |
17 | 山梨 | 4.5 | 938 | 令和5年10月1日 |
17 | 奈良 | 4.5 | 936 | 令和5年10月1日 |
17 | 和歌山 | 4.5 | 929 | 令和5年10月1日 |
17 | 岡山 | 4.5 | 932 | 令和5年10月1日 |
17 | 山口 | 4.5 | 928 | 令和5年10月1日 |
25 | 岩手 | 4.6 | 893 | 令和5年10月4日 |
25 | 茨城 | 4.6 | 953 | 令和5年10月1日 |
25 | 新潟 | 4.6 | 931 | 令和5年10月1日 |
25 | 香川 | 4.6 | 918 | 令和5年10月1日 |
25 | 福岡 | 4.6 | 941 | 令和5年10月6日 |
30 | 石川 | 4.7 | 933 | 令和5年10月8日 |
31 | 福井 | 4.8 | 931 | 令和5年10月1日 |
31 | 徳島 | 4.8 | 896 | 令和5年10月1日 |
33 | 福島 | 4.9 | 900 | 令和5年10月1日 |
34 | 沖縄 | 5 | 896 | 令和5年10月8日 |
35 | 秋田 | 5.2 | 897 | 令和5年10月1日 |
35 | 愛媛 | 5.2 | 897 | 令和5年10月6日 |
35 | 高知 | 5.2 | 897 | 令和5年10月8日 |
35 | 宮崎 | 5.2 | 897 | 令和5年10月6日 |
35 | 鹿児島 | 5.2 | 897 | 令和5年10月6日 |
40 | 青森 | 5.3 | 898 | 令和5年10月7日 |
40 | 長崎 | 5.3 | 898 | 令和5年10月13日 |
40 | 熊本 | 5.3 | 898 | 令和5年10月8日 |
40 | 大分 | 5.3 | 899 | 令和5年10月6日 |
44 | 山形 | 5.4 | 900 | 令和5年10月14日 |
44 | 鳥取 | 5.4 | 900 | 令和5年10月5日 |
46 | 島根 | 5.5 | 904 | 令和5年10月6日 |
46 | 佐賀 | 5.5 | 900 | 令和5年10月14日 |
というランキングとなりました。
ランキング1位となったのは東京都&神奈川県
都道府県別最低賃金引上げ率が低いランキング(令和5年10月)1位となったのは、東京都と神奈川県となりました。
引上げ率は3.8%。
全国で唯一引上げ率が3%台となっていた都道府県でもありました。
両都県ともに全国トップレベルの賃金となっていますね。
ランキング3位となったのは大阪府。
引上げ率は4%。
大阪府も賃金としては高い都道府県の一つとなっており、引き上げ率は低いという結果になりました。
1位とはわずか0.2%という僅差での3位となっています。
上位には最低賃金が高い都道府県が並ぶ
改めてランキングを見てみると、上位陣には最低賃金が高めの都道府県が多くランクインしています。
京都府、埼玉県、愛知県、千葉県、兵庫県といった1,000円を超えるような都道府県もランクイン。
やはり最低賃金が高いような都道府県は、引き上げ率としては悪くなっている印象。
安い方が上がり気味で、高い方は抑え気味。
そんな傾向も見ることができるランキングです。
格差を縮めていこうという考えももしかしたらあるのかもしれません。
最低賃金のランキング色々
・【経済/最低賃金】都道府県別最低賃金時間額ランキング(令和5年10月)
・【経済/最低賃金】都道府県別最低賃金時間額が低いランキング(令和5年10月)
・【経済/最低賃金】都道府県別最低賃金引上げ率ランキング(令和5年10月)
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